山口県が誇る絶景&パワースポット『元乃隅稲成神社(もとのすみいなりじんじゃ)』。
近年のインスタブームに乗り、今や国内外から注目を集めるフォトジェニックな観光スポットとなっています。
数年前までは全く注目されていなかった神社が、今なぜそこまで人々を魅了し惹きつけるのか。今回はそんな『元乃隅稲成神社』に迫ってみようと思います!
「元乃隅稲成神社」とは?
山口県長門市にある『元乃隅稲成神社』は、昭和30年に地元の漁師さんの枕元に白い狐が現れて「これまで漁をしてこられたのは誰のおかげか」「吾をこの地に鎮祭せよ」というお告げがあったことにより建てられた本州最西北の稲荷神社です。
喋る白狐が枕元に…こわっ…。
読み方は?
やれインスタ映えやら絶景やらと騒がれている元乃隅稲成神社ですが、この呪文のような名前に読み方もわからず困惑している方も多いのではないでしょうか。
私もずっと鳥居がめっちゃある神社と呼んでいました。
正解は…「もとのすみいなりじんじゃ」と読みます!
ご利益はある?
元乃隅稲成神社には様々なご利益があると言われています。商売繁盛、大漁、海上安全、良縁、子宝、開運厄除、福徳円満、交通安全、学業成就、願望成。
…ご利益全部のせ!?
なぜこんなに話題に!?
海辺の断崖が海釣りに絶好のロケーションのため釣り人には人気でしたが、数年前まではそこまで有名な観光地ではありませんでした。
しかし2014年に出版された「死ぬまでに行きたい! 世界の絶景 日本編」という本に掲載されたことで国内の絶景マニアの間で注目されはじめ、2015年にアメリカのテレビ局・CNNが発表した「日本で最も美しい場所31」の一つに選出されたことで海外からも注目を集め始めます。
そしてインスタグラムの流行でインスタ映えするフォトジェニックスポットとして若者を中心にSNSで拡散され、その知名度は国内外で一気に急上昇!
今では山口県屈指の絶景パワースポットへと急成長しています!!
週末は大渋滞!?
さて、私も流行りに乗りインスタ映える写真を撮ってやろうと話題の『元乃隅稲成神社』へ向けて車で出発。
ネットで話題なだけで実際はそこまでは混まないだろうと思っていたのですが、この日はちょうど日曜日、徐々に混雑し始めて目的地の2〜3km前あたりから完全に渋滞してしまいました。
参拝ルートに要注意
駐車場から坂道をテクテク歩いて下ると、神社の入り口らしき鳥居がありました。
鳥居の奥がとても賑わっていて、何やら歓声のようなものが聞こえてくるのでついつい鳥居をくぐってしまいがちですが、ちょっとストップ!!
この鳥居は裏参道の出口で、鳥居をくぐってしまうと参拝ルートを逆流することになってしまいます。ここは一度鳥居をスルーして坂道をそのまま下りましょう!
坂道を下って広場にたどり着くと、そこには『元乃隅稲成神社』の代名詞ともなっている鳥居のトンネルが姿を現します。
世界が認めた絶景ここにあり!
赤く染まった123基の鳥居が100m以上にわたって並ぶ圧巻の光景。
こ、これぞ…フォトジェニック!!
この日はやや曇りがちでしたが、それでも美しすぎる光景に見とれてしまいました。では、鳥居のトンネルを一基一基、邪念を振り払いながらくぐっていこうと思います。
私の邪念は123基で全て払いきれるのかという根本的な疑問はさておき、若者たちがせっせとインスタにアップする理由がわかりました。
確かにこの光景は、インスタ映える!!
本当に123基もあるのか数えてやろうと思ったのですが、この池のあたりで断念。
参道を進むと徐々に傾斜がきつくなってきます。これは明日あたり筋肉痛かなぁと考えていたら、トンネル途中の右手にちょっとした広場がありました。
疲れたのでちょっと休憩しようと広場に立ち寄ると、そこにはポツンと海を見つめるお地蔵さんが。そのお地蔵さんをよく見てみると。
あぁ…!お地蔵さん…!!
観光客が鳥居の撮影に夢中になれるのも、こうやって海の平和を祈ってくれているお地蔵さんのおかげなのかもしれません。
お地蔵さんに感謝を伝え参道へ戻ると、ここからは太もも砕きの地獄の階段が続きます。
かなり急な階段なのでスニーカーなど歩きやすい靴は必須です。ご覧の通り大人も子供もヘトヘトです。
やっとの思いで参道を登り切り辛かった道のりを振り返ると、これまたインスタ映えする絶景が広がります!!
参道の上から眺める光景は、鳥居の赤と海の青の奇跡のコラボレーション!まさに絶景!!
季節的に緑はややハゲ気味でしたが…緑が映えるこれからの季節は赤・青・緑と三色のコントラストを楽しめそうです。
絶景に夢中になり写真をパシャパシャ撮っていると、近くに何やら人だかりができていることに気がつきました。先ほどスルーした裏参道出口の鳥居から歓声が聞こえた場所のようです。
日本一入れにくい賽銭箱
人だかりに行ってみると、そこには鳥居に向かって小銭を投げる人々が…!!
何事かと思い鳥居をよく見てみると…。
こんなとこに賽銭箱が!!
人々はこの賽銭箱に向かってお賽銭を投げていたんです。初めてみる光景にびっくりしましたが、これがテレビでも取り上げられた元乃隅稲成神社のもう一つの名物「日本一入れにくい賽銭箱」です。
実際に私も挑戦してみましたが、これがなかなか難しい!!狙えば狙うほど邪念が生まれ、全然入りません。
もう一度鳥居のトンネルをくぐって邪念を払い直すべきか…。
御朱印
白狐のイラストが描かれたデザインが可愛いと評判の「御朱印」は、鳥居のすぐ横にあるこの小屋でいただけます。ここは無人販売所形式で、他にもお守り・絵馬・おみくじも購入可能です。
ランチはできる?
『元乃隅稲成神社』周辺の飲食店は「汐風」のみとなります。ランチタイムが終わってもテイクアウトコーナーではここでしか買えない新名物を食べることができます。
新名物「大いなり寿司」
『元乃隅稲成神社』では観光客の増加に伴い新たなお土産が続々誕生しているのですが、中でも新名物の「大いなり寿司」が話題です。
仙崎イカを使用した「イカ大いなり寿司」と、長州どりを使用した「とり大いなり寿司」の二種類が絶賛売り出し中でなので、ぜひ一度ご賞味ください。
元乃隅稲成神社周辺のおすすめ観光スポット
元乃隅稲成神社周辺の「地域共通クーポン」を使えるお店
「Go To トラベルキャンペーン」の一つとして旅行者に配布される『地域共通クーポン』を使える長門市内の加盟店はこちらの記事でご確認ください!
アクセス・地図・駐車場
アクセス | JR山陰本線「長門古市駅」からタクシーで約20分 JR山陰本線「長門市駅」からタクシーで約40分 中国自動車道「美祢IC」から車で約60分 |
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駐車場 | 第1駐車場:92台 第2駐車場:24台 バス 6台 二輪車 約20台 ※駐車場は有料です |
住所 | 山口県長門市油谷津黄498 |
地図 |
まとめ
100メートル以上にわたる鳥居のトンネルが圧巻の『元乃隅稲成神社』は、インスタ映え間違いなしのフォトジェニックなパワースポットでした。
隣接するこれまた強烈なパワースポット「竜宮の潮吹」と合わせて回れば相当なパワーを浴びることができます!山口県長門市にお越しの際は『元乃隅稲成神社』へぜひお立ち寄りください!