今回は日本の歴史を語る上で重要な場所であり、子授け・安産のパワースポットとしても有名な山口県下関市の観光名所『赤間神宮(あかまじんぐう)』の魅力をたっぷりとご紹介致します!
赤間神宮の由来を分かりやすくポイントで解説!
いつ設立されたの?
赤間神宮は元々、阿弥陀寺と称して、安徳天皇を弔うために設立されたお寺です。
安徳天皇とはどんな人物なの?
安徳天皇は母が平家の当主であった平清正の娘・徳子と高倉天皇の間に産まれた子供です。
壇ノ浦の合戦ってなに?
1180年から1185年まで続いた源氏と平家の戦いを源平合戦と呼び、その最期の合戦を「壇ノ浦の合戦」と呼びます。
壇ノ浦の合戦で平家の敗戦が決定的になると、安徳天皇の祖母である二位の尼(平清盛の妻)が、安徳天皇を抱きかかえ壇ノ浦にご入水する運命となります。当時、安徳天皇はわずか8歳でした。
今ぞ知るみもすそ川のおんながれ波の下にも都ありとは
この詩は二位の尼がご入水する時に、「海の底にも都はありますよ」と安徳天皇に伝えた詩と言われています。
この切ない運命を辿った安徳天皇の霊を慰めるために、建久2年(1911年)に時の後鳥羽天皇の命により、阿弥陀寺が建立されたのが『赤間神宮』の由来となります。
様々な伝説「安徳天皇御廟所」
赤間神宮の敷地内に、安徳天皇の御廟所があります。
二位の尼と入水された後、安徳天皇の御尊骸は引き揚げられて、こちらで葬られたと言われています。
が………色々と調べてみると、安徳天皇にまつわる色々な伝説が出てきました。どんな伝説かと言うと
- 安徳天皇は実はご入水しておらず生き延びた説
- 安徳天皇の御尊骸は違う場所で葬られた説
- 実は大蛇の生まれ変わりで、ご入水=竜宮へ帰った説
- 実は女の子だった
などなど、今も色々な伝説が語り継がれています。
ひっそりと時代を見守る平家一門の墓「七盛塚」
赤間神宮の拝殿の左の小道を抜けると、壇ノ浦の合戦で亡くなった平家一門の方々を弔うお墓がひっそりとあります。このお墓にはこんな伝説も残っています!
関門海峡で嵐が続き、商人や漁師は仕事ができなくなってしまい、途方にくれていました。そんな日が続いたある日、漁師が、暗い夜の海から泣き叫ぶ男女の声がするのに気づきました。目を凝らして見てみると、そこには成仏できずにいる平家の落武者や官女の亡霊を発見たのです。漁師たちは、この嵐は平家一族のたたりだと考え、平家一門の墓を一箇所に集め、京都の方に向かわせて供養しました。すると翌日から嵐は収まり、平穏な関門海峡に戻りました。
ここに来ると分かるのですが、不思議と時が止まったように感じます。無念の最期を遂げた平家の方々も、今はここでゆっくと、過ぎゆく時代を眺めていらっしゃるのかもしれませんね。
有名な怪談「耳なし芳一像」
耳なし芳一はよく知られている怪談ですので、ご存知の方も多いのでは無いでしょうか?
昔、平家と源氏の壇ノ浦の合戦を弾き語る、芳一と言う琵琶法師がいました。芳一は幼いころから目が不自由でしたが、琵琶の腕前は評判でした。ある夏の夜、芳一どこかに出かけていくのを見つけた和尚さんが芳一の後を付けてみると、芳一は平家の亡霊の前で壇ノ浦の合戦の弾き語りをしていました。次の日、芳一が亡霊に連れて行かれないように、和尚さんは、芳一の身体中にお経を書きました。その夜、お経のお陰で、亡霊は芳一を見つけることができませんでした。ところが、和尚さんは芳一の耳にお経を書き忘れてしまっていて、亡霊は、芳一の耳だけもぎ取ってしまいました。それから、亡霊は二度と芳一の前に現れることは無くなり、芳一はいつしか耳なし芳一と呼ばれるようになりました。
芳一が亡霊に連れられて来ていたのが、この赤間神宮だったようですね。子供の頃はこの耳なし芳一の像が怖くてたまりませんでした….。
暑い夏は涼しさを感じられるスポットかもしれませんね!
子授け・安産のパワースポット「水天門」
赤間神宮と言えばこの龍宮城の様な「水天門」が有名です!幼くして悲運を遂げられた安徳天皇を慰める為に、竜宮城に見立てた門を創ったとも言われています。
水天門と言えば、東京の水天宮が連想できますよね?そうなんです!
赤間神宮は子授け・安産のご利益があるのです!
東京の水天宮の御祭神も赤間神宮と同じ安徳天皇なんです。赤間神宮には子授け・安産のパワースポットでもあるとのことで、女性の参拝者をたくさん見かけます。子授け・安産に限らず、恋愛のお願い事も効果があるとか!?
赤間神宮で結婚式
「赤間神宮・竜宮殿」では格式の高い神前式(神社結婚式)を挙げることができます。子授け・安産・恋愛のパワースポットということもあり、県内では人気の結婚式会場となっています。
食事(ランチ)はできる?
赤間神宮の近くだと「春帆楼」や「ふよう亭」などがありますが、少し歩いて「唐戸市場」でランチタイムを過ごすのもオススメです!
赤間神宮周辺の「地域共通クーポン」を使えるお店
「Go To トラベルキャンペーン」の一つとして旅行者に配布される『地域共通クーポン』を使える下関市内の加盟店はこちらの記事でご確認ください!
アクセス・地図・駐車場
アクセス | JR山陽本線下関駅からバスで10分 JR山陽新幹線新下関駅からバスで30分 中国自動車道下関ICから車で13分 |
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駐車場 | 無料駐車場・有料駐車場あり |
住所 | 山口県下関市阿弥陀町4-1 |
地図 |
赤間神宮周辺のおすすめ駐車場
赤間神宮正面に駐車場があります。お正月やお祭りの時で無ければ問題無く駐車できますが、駐車できない場合は、唐戸市場の駐車場に停めて歩くのも可能です。唐戸市場から徒歩5分もかかりません。
唐戸市場の駐車場も厳しい場合は510台収容できる細江駐車場がオススメです!
まとめ
歴史・パワースポット・怪談と、見どころ満載の赤間神宮はいかがだったでしょうか?この壇ノ浦の合戦から時代は一気に武家社会へと移り、戦国時代へと突入する訳ですね!
そういった意味でも日本を語る上でも重要なスポットになります!山口県下関市にお越しの際は観光名所『赤間神宮』へぜひお立ち寄りください!